7月16日。あなたへ。
はいこんにちは❣️
ヴィクトール・E・フランクルの「夜と霧」という本を読んだことがありますか?
わたしは、確か数年前に新聞の書評でこの本を知り、読みました。本好きなんだけど、海外の本はあまり手に取らないわたし。なぜこの本を選んだのか、自分でも不思議。
これは、第二次世界大戦中にアウシュビッツ強制収容所で過酷な労働を強いられた、ユダヤ人の著者・フランクルの実体験です。
劣悪な環境と過酷な労働や虐殺など、目を覆いたくなる描写もたくさんあるのですが、フランクルはその辛さを精神科医という職業のフィルターを通して克明に分析しています。
難しいことは、わたし読み取れてないのかもしれないけど。
なぜ生きているのか、生きる意味を見出せなかった人たちは、絶望という深淵にはまり込んで生き続けることが出来なくなってしまう。
でも、いつ死ぬかわからない収容所で、フランクルは「人生に期待するのではなく、自分が人生に期待されていると考えるんだ」と言います。
どれほど不自由で過酷な環境でも、どれほど苦しく辛い状況でも、どれほど支配され指ひとつ動かすことすら規制される日々でも
あなたの心の内だけは、誰からも縛られない。
フランクルは「心の奥底で愛する人と語り合い、愛により愛の中へと救われる」ことを説きます。
わたしの心の内だけは、誰からも縛られない。
行きたいと思うところに行けず、会いたいと思う人に会えず、時間に縛られ環境に縛られて苦しい時も
心の内だけは、誰ひとりとして邪魔出来ないし縛ることも出来ないの。
「収容所の死因で多かったのは、餓死でもなく病気でもなく、生きる希望を失ったことである」
辛い気持ちに支配されそうになったら、心の奥底で愛する人を思い出して。愛する人と語り合って。愛はあなたの心の内にある。そしてその心は、誰からも邪魔されないし縛られることもありません。
そしてあなたも、誰かに心の奥底で語りかけられている存在であることを忘れないで。あなた自身が、誰かの「生きる希望」になっていることを忘れないで。
7月16日の佳き日に。