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たまに映画を観てみる。「新聞記者」。

新聞で見かけて、観たかった映画。

思い出せばわたし、中学生時代には「ジャーナリスト」になりたかった。本を読むのが好きだけど、突然昔にタイムトリップしちゃったり不思議な自分しか見えない人が出てきたり、近未来的なものが出てくるものが苦手でした。それよりももっと具体的で現実的なもの…ドキュメンタリーとかルポとかが好きで今も好きなので、今もそういう本を選んで読んだりしています。

ジャーナリストになりたかったのは、きっとその流れで「闇に埋もれそうな出来事を掘り起こして自分視点で調べて世に出す」という仕事に漠然と憧れていたのかも。

映像に弱い(人を殴ったり心理的なイジメシーンなど)ので、映画を観る前にはかなり精査するのですが、「新聞記者」はそういった描写もなさそう。

「新聞記者」のあらすじ、キャストなどはここで。

社会派の映画というだけあって、「これは実際のアレをモチーフにしてるのかな」という筋がありそれにまつわる陰謀やカラクリ?に「ひょっとして実際にもこんなことが起きているのかも」とか思っちゃう人もいるんじゃないかな~と。「官僚、クズ!」って映画です。

主演女優のシム・ウンギョンさん演じる吉岡エリカは、韓国人と日本人のハーフでアメリカ育ちという設定。それが途中でわかって「あ~なるほど。何となく感じるたどたどしさはそのせいね」と納得したんだけど、その背景はこのストーリーに必要なのかしら?この女優さんを使うために、脚本寄せていってない?

でもこの女優さん、嫌いじゃないな。最初出てきたとき、リンドバーグの渡瀬マキちゃんかと思った。

松坂桃李さんは、もう1人の主演・官僚の杉原を熱演。脇を固める俳優陣もさすがで、本気で腹立ったりしました(笑)

ただ、本田翼演じる杉原の奥さん。とにかく甘い可愛い、男性が「こんな奥さんだったらいいなあ~」って思うイメージってこんなんか!ってげんなり。

自分がしてきた仕事に疑問を持ち、真実を記事にするという吉岡に協力すると決意しながらも不安に押しつぶされそうな杉原。でも、奥さんには何一つその話をしない。

初めての子供を出産したばかりの奥さんの病室に行き、赤ん坊を抱き取りながら「ごめん、ごめん」と泣き出す杉原に「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と背中をトントン。

旦那が悩んでいることすら知らないのに、いきなり自分が出産で入院している病室に来て泣きながらごめんという旦那に「大丈夫だよ」ってトントンする人いる?


大体の人、ここでこの人のこと思い出したはず。

「エーーーそうなっちゃう感じですか」という無理のあるストーリー展開もあったけど、新聞記者ならぬジャーナリストに憧れてたわたしにとっては、なかなか考えさせられる映画でした。「こりゃやっぱり、なられへんはずやわ」って。

あと、全体的に画面が陰鬱。内閣情報調査室のシーンは色調がブルーグレーで、なんか「悪役がいる場所」が演出されてる。そしてツイッターがどんどん流れていくシーン、読み取れないのが腹立つ!これ読み取れなくてもいいやつなのか?この流れていくツイートの中に、重大なヒントを探したほうがいいのか??まあ結局は、そこは流して観てもよかったみたいだけど。

ネットのレビューは賛否両論。どう観るかは貴方次第。

いやあ、映画ってほんっとに、いいもんですね。





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