話してみて。
結婚とか、離婚とか。仕事を辞めたいとか、学校を辞めたいとか。
ものすごい大きな決断の話を、この小さいヘアサロンのおばちゃんに話してくれるときがあります。
だれがおばちゃんやねん。
理美容師って、髪や肌に直接触れてる時間が長くて、その人の気とか思いとかが指先から伝わってくる……とか、そんな専門的なスピリチュアルなことは言えないんだけど、それでも何となく分かるときがある。友達のネイリストさんは、ネイルをしている間は手と手が繋がってるので、ネガティブな思いに囚われてるお客さまだとそのネガティブな気が指先から入ってきて、終わった後はどっと疲れるって言ってました。
わたしはネガティブが悪いことだと思ってないし、なんならわたしのネガティブが指先を伝わってお客さまを疲れさせてないかと思うときあるけど。
でも、お話をして下さる人も、「周りに誰も相談できるひとがいないねん」と言うわけではないんだと思う。家族や友達、先生や上司にも相談出来るし実際はしてるんだと思う。
それをわたしに話してくれるのは、きっと「否定しないで聞いて欲しい」からやと思ってる。
お客さまやからフンフン聞いてるだけ、とは思わないで欲しいんやけど、友達とか家族とか、「辛らつになっても意見を言ったほうがいい」という間柄にはやっぱりあれこれ言うかもしらんよね。
だけど、お客さまとわたしはそこまでの親密さはないし、逆に無いからこそ話してくれることもあるんだと思う。
そして聞いたことはけっして口外しない。お客様の中にはご家族みんな来て下さってる方もいらっしゃるけど、各自話してくれることは許可なく他のご家族に話したりしません。娘さんから「ウソついて外泊したのが親にばれて、めちゃくちゃ怒られた!」という話を聞いたとしても、親御さんから「うちの娘がこないだウソついて外泊してさ~」と話されたら「えーーそうなんですか」って言う。「あ~娘さんから聞きましたよ」とは言わない。
そしてその娘さんにも「お父さん言うてたで」とも言わない。
もちろん、これはヤバイと思ったことは言うかもしれませんよ。大人の介入が必要だと思ったときね。オレオレ詐欺の受け子の仕事するねんとか、バイト先の冷蔵庫に入った動画撮ってんとかね。どんだけ物騒やねん。
だから、話してみてね。
☆☆☆今、わたしが感じたこと。
TUBE、ちょっとキー下がったね・・・byミュージックフェア