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七藝で観る「僕はイエス様が嫌い」。

最近はシネコンで観る事が多いけど、小さな映画館も好き。

大阪の十三(じゅうそう」駅から少し歩いたところにある「第七藝術劇場」という小さな映画館は、シネコンではなかなか上映しない映画をやることがあるので要チェック✨

第七藝術劇場HP

「僕はイエス様が嫌い」

知ってる俳優さん誰も出てない。と思ったら、チャド出てた(笑)小さ過ぎてエンドロール見るまでわからなかったわ。

雪の降る冬の地方に引っ越して来た男の子「ゆら」君が、ミッションスクールに通って神を知る。神を知るというよりは、祈りを知ると言った方がいいのかも。

エピソードだらけのストーリーに慣れていると、なんだか物足りないような流れだけど、後半「えっ!」てなる。

そこからの流れは、遠藤周作の「沈黙」を思わせる。なぜ神は沈黙しているんだろう。こんな時になぜ現れないのだろう。

チャド扮するイエス様は時々ゆら君の前に現れて、ゆら君の小さな願いをちょっぴり叶えてくれたりする。友達が欲しいと願ったら、カズマというクラスメートと友達になれたり。お金を下さいと願ったら←(これは本当にお金が欲しかったというよりは、神様を試したかったのかも? )亡きおじいちゃんが隠してた1000円札をおばあちゃんが見つけて、もらったり。

一緒に紙相撲やったり、ゆらとお風呂の中で、おもちゃのアヒルにまたがって楽しそうなイエス様。

だからお願い!僕のこの祈りを聞いて!叶えて!!ゆら君は最後に必死に祈る。僕の前に出てきて!!!もしも君が本当の神様なら!

…神様は、ゆら君の前に現れるでしょうか。

神のなさることは、時々人間の思う通りにはならなくて、それを人間は「神様なんていない」と思ってしまうけど。

ゆら君は、神様を信じるのかな。それとも裏切られたと思うかな。

信じられなくなる時もあるよね。もしかしたら一生信じないかもしれない。

「荒野の果てに」(賛美歌106番)が流れるラストシーンは、悲しい結末を洗い流すようで良かった。レビューには「そこ、いらんかった」て書いてあるものもあったけど。

クリスチャンの人も、クリスチャンではない人にも観て欲しい。映像も柔らかで綺麗✨チャドがいい味出してます。

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