あなたのそばにいた温かな人。
友人や恋人や、ママ友や同僚や時には兄弟姉妹。
夫婦や、親子関係にもあるかもしれません。
自分を理解してくれていて、分かり合えている人、自分をいつも許してくれる人だと思って接していたけど
いつからか少しづつ、どうも様子が違ってきて
気づいたら相手の心が遠く感じる。
そんなことを思ったことはないですか。
あるいはある日突然その人が
なにも言わずに去っていく。え、なんで?
若いお客様と話していて、まさに
「わかるー」と呟いたお話。
人は「何も言わない人」を、「何も感じてない人」だと勘違いしちゃう時がある。
「邪険に扱っても、約束を後回しにしても、笑顔で許してくれる人」を、「何をしても許してくれる人」だと位置づけちゃう時がある。
「怒っても、結局いつも許してくれる」ことを
「愛されている」と思い込んじゃう時がある。
でもその人たちは、何も感じてないわけじゃないし、あなたを許すために生きている訳じゃない。
あなたが自由気ままに生きるために存在しているんじゃない。
その人は「その人が主役の人生」を生きている。
去られる時は「もう無理!」っていう声も出さないかもしれません。
「もう、いいか…」って心でカーテンを引いて、去っていく。閉店ガラガラ。
さて、閉店ガラガラされた方の人は、そんな温かい人を失ってどうするのでしょうか。
若いお客様は言いました。
「自分のしてきたことを反省して、後悔するのかな」
おばちゃん理容師は答えました。
「いや、そういう人は“裏切られた“ とか“悲しい”とか被害者のように呟きながら、実はまた同じように自分を許してくれる人を探して、同じように生きていくのよ」
若いお客様は言いました。
「こっわw」(笑)
許してもらうことに甘えちゃいけない、っていう事じゃない。
でも、許してもらうことに慣れちゃいけない。
「ごめんねー」
「うん、いいよ」
あなたを甘えさせてくれた人の、それが最後の言葉になるかもしれませんよ。