伸びたから切るんじゃない。綺麗になりたいから切るのだ。
昨年の9月から、毎週火曜は
老健施設の理容室で仕事をしています。
それまではずっと母が仕事をしていたのですが、今年の半ばに病気をしたこともあって交代しました。
アイデアルが「毎週月曜、第2第3月火連休」から毎週月曜火曜が連休になったのも、そのためです。逆に言えば、今まであったわたしの「月2回の連休」は無くなりました(笑)
入所者さんのご家族とスタッフさんが、カットの周期を決めてご予約して下さいます。
入所者さんは、スタッフさんと一緒に理容室まで来られるのですが、その時間をとても楽しみにして下さってるのがよくわかります。
どれくらいカットするか、ご本人が言える時にはご本人が。言えない方はスタッフさんが助け船を出して下さって「耳半分くらい出す?」「バリカン使ってもらう?」と色々声掛け。
言葉がすぐに出てこない方や、少しの時間でも座っているのが難しい方もいらっしゃるのですが、やはりご本人がしたいスタイル、長年馴染んでいた髪の長さがあります。
「かっこよくして」
「可愛くして」
と言って下さる方も。
よく聞くのは、とにかく短く髪を切っておいた方がお世話しやすい。長持ちさせたいから短く。と施設側から言われて、女性も男性もいわゆる「ベリーショート」にしてしまう。
でも、わたしが行っている施設ではご本人の意思を尊重されていて、ボブありグラボブありスポーツ刈りあり、こっちからこう分けて横は刈り上がるか刈り上がらないかギリギリの短さで耳はちょっと隠れるくらい(刈り上げの定義よw)と様々。
終了したら、各階にお電話してお迎えをお願いするのですが、ずっとお世話して下さってるスタッフさんがお迎えに来られたら
「どう?綺麗になった?」と言わんばかりのキラキラなお顔です。
わたしも嬉しいのは、スタッフさんが
「わあ!良くなったね~素敵!似合ってる!」
って褒めてくださること。
お世話しやすいからと画一的に短くしてしまってたら、そんな言葉は出てこない。
一回だけ、実はベリーベリーショートにして欲しかったらしい女性入所者さんの希望をわたしが上手く聞き取れず、ベリーショートくらいでおさめたとき、お迎えのスタッフさんが
「あら?〇〇さんこれくらいの長さでよかったの?」
って言ってくれて、〇〇さんは
「うん、まあこの人には初めてしてもらうから、今日はこれくらいにしとったるわ」て(笑)
吉本新喜劇ばりに笑かしてくれて、戻って行かれました。えろ~すんません。
髪を切るって、伸びてきたから切るねんけど
きっとそれだけじゃない。
気持を新しくしたくて、心地よくなりたくて
かっこよくなりたくて
綺麗になりたくて
髪を切る。
人生の大先輩方に、教えて頂く日々です。
連休も欲しいけど(笑)
全然関係ないけど
たまたま帰って来た娘が着てたセーターが
可愛かったので褒めまくったら
次に帰って来た時に、色違いで買って来て
くれました。
なんでも褒めてみるもんやな。
次に褒めたのはその時着ていたワンピース
やねんけど
あれはいつ買って来てくれるんかな
(ド厚かましい)