水が使えなくてもシャンプーしたい。
2017/03/29
東日本大震災から6年。数日前からテレビやラジオ、新聞などであの日の様子や現在の被災地、今後の課題などが話されてます。
ご家庭でも、防災について改めて話し合い、持ち出す荷物などのチェックをされてるのではないでしょうか。
理容師として言えることは、頭髪を洗うことも疎かに考えないで下さい、ということです。
「非常時に髪なんて洗ってる場合じゃない」
と言われそうですが、あくまで洗うのは「頭皮」。頭皮を不潔にすると、皮脂やほこりで汚れて毛穴が詰まります。そのままにしておくと、痒みがでたり吹き出物が出来てきます。
避難生活の中で、それは思いもかけぬ大きな精神的ストレスになります。
「ドライシャンプー」なるものを、避難袋の中に入れておくと安心です。
それよりも、わたしがオススメなのは「ベビーパウダー」。
念のために調べてみると、やはり着目しているサイトもたくさんありますね。
パウダーを小さじ1ほど手のひらにとり、反対の手の指に馴染ませながら頭皮をマッサージするように揉みます。このとき、耳の後ろもちゃんと汚れを取って下さいね。
頭を満遍なく洗ったら、お粉を払い落として完成です。
ベビーパウダーは、赤ちゃんに使うだけあって低刺激です。それだけに市販のドライシャンプーよりは若干洗浄力に劣るかもしれません。
ですが、ベビーパウダーは他にも用途がたくさんあります。
汗をかいてベタつくときにはたくと、サラッとして制汗剤になります。匂いも吸収されます。汗をかいた肌をそのままにしておくと、あせもになってしまうことがあります。あせもになってからベビーパウダーをはたいてもダメなので、出来る前にタオルなどで汗を拭き取ってパウダーを。
服などのゴムがキツイ時など、事前にパウダーをはたくと赤く擦れて痒くなりにくいです。
「ベビーパウダーは、皮膚の呼吸を塞ぐ」という話しが出回り、赤ちゃんに使わないママさんも多いのですが、それは昔の話し。今のパウダーは細かい粒子で成分も計算されて作っているので、その心配はもうだいぶ過去のことだと知って下さい。
もう2度と、あんな震災は起こってほしくないです。
準備と心構えは万全に。油断せず、疎かにせず。