コンプレックスを愛してください。
最近作ったチラシや、ご希望の方に差し上げてる「セルフマッサージ」の小冊子などに載せている私のプロフィールには
「一生キレイ」アドバイザー
と書かせていただいております。
「え?キミが?」という批判コメントは、にっこり笑って削除しますね(笑)
これはなにも「一生キレイでいるために、ダイエットやスキンケア、おしゃれを目いっぱい頑張りましょうね」
という意味ではありません。
というか、ほんま痩せたい・・・・今わたしが世界で一番可愛いんとちゃうかと思っている堀北真希ちゃんがテレビに映るたび(私、身体の各パーツが真希ちゃんの2倍はあるな)と思わずにはいられない。3倍だったらごめんなさい。
自分のことをよく知って、自分を愛してあげましょう。
と言いたいのです。
これは去年の年末、私自身のことを書いた記事ですが、いまだにこの記事はちょいちょいアクセスを頂いています。個人的にメッセージなども頂きました。
わたし自身、大きなコンプレックスを抱きながらずっと生きてきたのですが、こうして文章に出来るまでになりました。10年くらい前までは、同じ傷を持つ人を街で見かけるたびに避けて通ってましたから・・・
自分のコンプレックスを実感させられるようで辛かったんですね~。出来るだけそのことには目をつぶって生きていきたかったんです。
でも実際にはそういうわけにもいきませんよね。
だから、自分を愛していつくしんで、(たとえ他の人から見たら首をかしげる出来具合でも 笑)一生自分をキレイに輝かせてあげられるキモチを持とう!
という心意気で生きていこうと思っています。
そしてもし今、あなたが、顔の傷やアザや肉腫や脱毛症などで強いコンプレックスを抱えていて、どうしても前向きになれないと思っているとしたら、紹介したい本があります。
もう何年も前に購入した本ですが、何度も読み返しています。
草思社・藤井輝明著「運命の顔」
藤井さんは、2歳くらいから顔の右側に現れたアザから「海綿状血管腫」を発症して、激痛とともに大きく腫れあがってきたそうです。
現在は医学博士、看護部の研修指導なども行いながら、顔に病気や傷などを抱える人たちに対する差別や偏見をなくすために学校などでの講演をされています。
この本は、小学高学年くらいならすらすら読めるようにルビもうってありますし、難しい言葉を使わずに書いてあるので、子どもたちにも是非読んでもらいたい本です。
毎年思うけど、小中学校の課題図書に出される本ってなんであんな本ばっかりなんでしょうね???中にはいい本もあるけど、もっと魂に響く本を選んで欲しい(猪木かw)。
この本の折り返しの部分にも書かれている文章で、この本に出会ってから私が常に意識していることがあります。
「私の日常には、矢継ぎ早に鋭い視線が突き刺さってくることに、今も変わりはありません。そういったことをしてくる人たちに対して、かつては目いっぱいの怒りを視線に込めて、にらみ返していました。
これはものすごく疲れることで、不愉快な気持ちになってしまいます。ただでさえジロジロ見られることが大きなストレスになっているのに、そのうえわざわざ自分から嫌な思いをすることもないじゃないか。
そのことに気付いてから、私は笑顔でお辞儀を返すようになりました(本文より)」
すごくないですか??
わたしも小さい頃、ずいぶんと苛められたりジロジロ見られたりしました。
藤井さんのようににらみ返すことは出来なかったけど、下を向いて生きてきたように思います。
でも、大人になって、同じような悩みを持つ人の気持ちが分かる自分になれている。それは大きなことだと思えます。
一緒に「一生キレイ」でいましょう。コンプレックスも、心も。自分をいつくしんで、愛してあげましょう。男性も女性も。
・・・とか言いながら、当時わたしを苛めてたOくんやMくんに今どこかでばったり出会ったら。。。しばいてしまうかも(笑)
あ、あともう一冊。
前述の藤井さんはじめ、9人のかたが語っておられます。この本も同じく、小学4年生以上で習う漢字にはふりがなが打ってありますし、わかりやすく説明もされています。
とても残念ですが、最後にインタビューされている女性は、この本の出版間近になって自ら命を絶たれました。苦しみを乗り越え、仕事に就いてやりがいを見つけ出していきいきと暮らしていた、と周囲が感じていた矢先のこと。
彼女のこころの中に、なにがあったのか知る由もありません。周囲の人たちは彼女の自殺に「なぜ?」という気持ちに襲われたと思います。
彼女が選んだ「死」の原因がなにか、それもはっきりとは分かりません。決して辛さの向こうに「死」を選んではいけない。そういうのは簡単なことですし、誰にでもわかることです。
けれど、人は自分の物差しでしか物事を計れません。
円形脱毛症から始まった全身の脱毛。彼女が小学生時代、カツラをかぶって学校に通っていたのを男の子2人組に「カツラ~カツラ~」とからかわれ、大勢の子が見ている前で地面に放り投げられたカツラを拾ってかぶり直した、という思い出を読むたびに、何度読んでも何十回読んでも、涙があふれます。
自分のことのように。そして彼女のお母さんになったような気持ちで。
彼女のご冥福をお祈りします。