男性のもみあげ事情。
男性のもみあげといえば
自分のお好みの長さ+顔かたちとのバランス+もみあげ部の毛の濃さ+骨格
まあ実際には「毛の濃さ」と「骨格」が大事です。
ですが、最近オーダーされるのはほとんどが
「自然にぼかして少し長めに」
自然にぼかすのは、頬骨の張り具合や耳の位置を図りながら調整していけるので、比較的に簡単に「いい位置」を探せます。
でも特に私立中学・高校に通っているお客さまは「もみ上げの長さ」や「えりあしの長さ」も細かく校則で決まっている場合があるので、注意が必要ですね。
本人さんが黙っている場合があるので(笑)
あと、アイデアルの近くには大きな自衛隊駐屯地があって、それに伴って官舎もあるので自衛官のお客さまもたくさんいらっしゃってます。
それから高校生時代からのお客さまが消防士さんになって、そのお友達や消防学校のお友達も来ていただけてます。
そのかたがたのオーダーは、
「耳のポチって出てるとこよりも上で切ってください」
この「ポチって出てるところ」は、耳珠といいます。
お顔立ちによっては、少し短すぎるのでは?と感じることも。
でも仕事柄、あまり長髪の方はいらっしゃらないので、もみ上げも短いほうがすっきり見えていいよね♪とか思っていました。
それ以上深くは考えなかったのですが、先週もうちょっと深い訳がわかりました。
先週来られたN村さん、陸上自衛官です。N村さんとは読書の話や映画の話などで、よくお話させていただいてます♪
N村さんも短いバリカンを入れたベリーショートヘア。あーだこーだとお話しながらカットを進めているうちに、もみ上げの話に。
私「もみ上げって、自衛官の人や消防士さんの人は短くされますよね」
N村さん「ああ~、それは服務規程には載ってないですけど、もう暗黙の了解というかみんなそうですよね」
私「すっきり見えますもんね」
N村さん「というか、もみ上げが耳半分よりも長いとガスマスクを装着したときにもみ上げの毛でスキマが出来て、そこからガスが入り込んでくる恐れがあるからです」
ガスマスク!?
なるほどなるほど・・・・
N村さん「サリンとか入ってきたら、死んじゃいますからね」
サラッというわ~~w
N村さん「同じ理由で、えりあしとかも短くしとかないとダメですよね。あと、鼻の下のひげはいいですけど、顎下のヒゲはやっぱりダメですね」
装着するときに、少しでも空間が出来るとダメな事は何となくわかりますがそこまでするんや!!!いやいや命かかってるもんね!!!
何となく、N村さんが崇高に見えました。。。
普段のN村さんは、自衛官とは思えないほど物腰の柔らかい優しそうな男性なのですが、近年の災害派遣ではいつも前線に立って活躍されておられるそうです。
(と、N村さんを知る同じ部隊の方が言ってました)
そんなN村さんのもみ上げを写メさせてもらおう!と、N村さんのカットが終わってお顔剃りするのに理容椅子を倒すときまでは覚えていたのに、顔剃りしている間にすっかり忘れて4日間くらいしてからそのことを思い出しました。
N村さん、このブログを読んだら次回、「写メ撮るか?」と自分から言ってください(笑)また忘れそうなわたし・・・頭の中にある消しゴムが絶賛活躍中です。。。