君と僕とは友達だから。~その昔
人を許すことで、自分の心が解放される。
「人を許す」とは傲慢な言い方ですが、その人に対して怒っていたり嫌な気持ちになっている自分を「許す」という意味もあります。
だけどわたしは許せなかった。
過去ずっと親友と思っていた人と、もう
20年以上疎遠になっていたのですが
去年その人・Nさんから電話をもらいました。
小学生のころからずっと友達で、それぞれの道を歩く過程で色んな事があってもずっとお互いを励まし続けていたし、年老いてもその関係は続くと思っていました。
でも22年前
ふとした行き違いから
わたしたちは離れる事になりました。
今から思えば、その揉め事自体は小さな事だったのだけど。
そこに、彼女が普段からわたしに対して感じていた不満とかためていた鬱憤が噴き出して。
Nさんは小さいころから綺麗でハキハキ、目立つ存在。
学校でも目立っていたし、類は友を呼ぶようで彼女の友達も学校の中心となる人ばかり。
わたしはと言えば、昔から何が出来るわけでもなく目立たない存在でした。そんなわたしとNさんがなぜずっと親友でいたのか、自分たちだけでなくNさんの周囲からも不思議がられていた様子。
それでも、キラキラ輝くNさんの繊細な面や真面目な面をわたしは知っていたし、普段は一緒にいなくても交換日記をしたり電話で話したりすることで、ある意味濃密に付き合っていたといえます。
わたしは、対等な関係だと思っていました。
だけど、その22年前。
意見を言い合っていた際
彼女の口から出た言葉は
「あの頃(学生時代)も、〇〇ちゃんや△△ちゃんから『なぜあんな地味な愛子と仲良くしてるん?』ってめっちゃ言われたけど、わたしは付き合ってあげてたのに」
この言葉で、それまで理解し合おうと思っていた
心はプツリと切れました。
きっとわたし自身も、あの頃からどこかしらの引け目があったのかもしれない。美しい友人、さえない自分、漫画の世界ならそれでも一発逆転があるけど実際はそんなこともない。
もういいか。もうNさんとは、いいか。
そう思って「わかった」とだけ言って
もう付き合うのはやめました。
Nさんから翌年に年賀状が来たけど、わたしは
返事も出さなかった。
そのまま20年以上が過ぎました。
長い。
話しが長すぎる。たいした話でもないのに。
続きは次回。