騙されるだけじゃない。エッシャー展
場所的にも大好きな「あべのハルカス」
今回は
ハルカス美術展「ミラクル エッシャー展」を観てきました。
マウリッツ・コルネリス・エッシャーといえばだまし絵で有名ですよね。何度か目にする機会もあるほど有名な作品もたくさんあるのですが、実はわたし、これが版画だとは知りませんでした。
エッシャーの版画は、現在のプログラマーやグラフィックを手がける人たちに大きな影響力を与えてるらしいですが、実際にその作品を見るとそのことがよくわかります。
とにかく、じーーーっと見ても線の無意識なゆがみとかひずみが無い!「そんなはずない」と、ますますじーーーーっと見るけど、幾何学的に存在してるとしか思えない。
色んな技法があるらしいけど、やっぱりウッドカットが多いように思いました。その昔学校で、彫刻刀で木を一生懸命彫って色を塗り、画用紙載せてバレンで擦るあの一連の流れを思い出した~
あの作業、全く楽しくなくて(笑)、本来彫りたかった線の周りに浮かぶ無数のためらい傷みたいなのもしっかりインクが入って写っちゃったりしてて、ゲンナリしてた。
あの頃にエッシャーの版画を見ていたら、何かが違ってたかも。
描かれているはずのトカゲが紙から這い出てくるもの、紙に戻るもの。。。
うげげ、あまりにも緻密でリアルで、でもありえなくてゾッとする。
でも、それだけじゃないの。
だまし絵で有名なエッシャー、実は風景や宗教画もたくさん作品にしています。
「天地創造」は4部作。「2日目」が特に高く評価されてるのですが、個人的には3日目が好きでした。なぜか「天地創造」で検索しても3日目が出てこない。ハイドン出てきたけど。
イタリアが大好きだったエッシャーは、《アマルフィ海岸》他たくさんの風景版画も残しています。そこにはだまし絵のような「楽しませる」「不思議な」感はありません。
子どもたちがエッシャーを見たら、どんな風に感じ取るだろう。だまし絵が面白くて受け入れやすいかもしれないけど、是非とも宗教画や風景画の部分も見て欲しい。
エッシャーが実際に使った道具なんかも、もし現存してるなら見てみたかったです。バランとかも使ったのかな~・・・あのバランって、結局なにで作られてるんやろ。。。。なんか竹の皮みたいなんで出来てたような。。。ちがう?
美術館を出たところにあるグッズ売り場。前回、ジブリの展示のときも長時間ここにいたけど、今回も色んなグッズあって楽しかった(笑)
「ミラクル エッシャー展」
2019年1月14日まで。